活動報告

鈴木晃志郎(富山大学准教授)の活動報告ブログです

 

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散村地域研究所との合同例会で講演しました


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砺波散村地域研究所と富山地学会の合同例会で
鞆の浦の港湾架橋問題について報告させていただきました。

例会会場

私は富山地学会側の発表者だったのですが、合同例会の性格上、鞆の例を
通じて、散村の保全を進める上での示唆を得る・・的な内容にする必要が生じ、
今回、初めて散村を意識しました。

散村というのは集村の反対で、読んで字の如く、広い平野部に点々と
屋敷が点在している集落形態を指します。遮るもののない平野に
ぽつんと家を建てるわけですから、モロに風に直撃されます。
これを防ぐため、散村では家の周囲を屋敷林で囲むようになりました。
必要に迫られてのことだったわけですが、これを観光客目線で見ると、
まるで水田の湖上に、小さな孤島が無数に浮かんでいるように見えます。
なかなかどうして、美しい景観です。

散村風景
(写真出典:うろんな日々さん)

富山に来るまで、散村景観については全く無知だったのですが
講演の準備の都合上、散村景観保全に関する資料を漁ってみますと
ちょうど一昨年辺りから、国(文化庁)の肝煎りで、砺波市の
散村景観を「重要文化的景観」に指定する動きがあることを知りました。

散村景観の保全も、元を辿れば、2000年以降に国が進めた「景観法」や
「文化財保護法」の流れを汲んでいます。鞆の浦も結局は、バブル期に
決着しなかった公共事業が、この頃を境に官民一体となって広まった
「古く価値あるものを守る」パラダイムに飲み込まれた格好だったんだと、
改めて認識させられました。学者とても、世の中を包んで拡がる
価値観や固定観念からは、無縁でいられないということでしょう。

終了後は、砺波の景観を守ろうと情熱を燃やす地元有志の皆さんから
ささやかな宴席にお招きいただきました。皆様から「富大の教員たる
もの・・」と叱咤激励を頂戴し、地元の人にとって、地方国立大学が
どのような存在かということを、ちょっとだけ伺い知ることができました。
その意味でも、興味深い一日でした。

日曜日は、日帰りで人文地理学会の座長のため出張。
たった三発表の司会をやるためだけに、奈良まで行ってとんぼ帰り。
朝起きたのが8時で、帰宅は真夜中。これで土日は無くなってしまい
さすがに心底、疲弊してしまいました・・。
そういえば、砺波の例会も、車をもたない私には、会場が遠くて・・。
日ごろは意識せずに済んでいるのですが、いざこういうイベントに足を
向ける必要が生じると、とたんに自分が条件不利地域に住んでいるのを
実感させられます。やっぱり北陸は、奥まっていますね・・。


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テーマ : 生涯教育    ジャンル : 学校・教育


Comments

散村といえば・・・ 
島根県出雲平野、岩手県胆沢地方、そして砺波平野が代表的にあげられますね。風をまともにうけるために、屋敷内には風上になる箇所に必ず「屋敷林」というものが植えられています。また、電気や水道などのインフラ整備が、集村に比べてかさむことがデメリットですな。
富山色に染まってきているようですね。今後もレポートを期待しております!
 
Re: 散村といえば・・・ 
横浜の友どの

元気かい?その節は大変お世話になりましたな。
その面積の広大さ(=資源の分散)と、アピールポイントの視覚的分かりにくさゆえに、散居村を観光資源として利用するのは著しく困難でしょうな。そうなると、今自治体が目指している「重要文化的景観」の認定は、管理の手間暇を掛けさせてまで景観を保全させることになるわけで、地域住民にどのようなインセンティブを与えるのかが極めて重要になりましょうな。

管見の限り砺波市は、保全活動を進めるにあたって、住民から代表を募って「砺波市散居景観保全検討会議」を開催し、答申をさせたり、意識調査をやったりしてますな。鞆の浦の場合よりはずっと民主的にことを進めているかと。ただ、前者は(どうやってメンバーを選んだのか知らないが)いわゆる景観保全派の意見に偏りすぎていると思うし、後者はせっかくのデータを単純集計しかしていないから、どのような属性を持った人間が、保全に対してどういう回答をする傾向にあるのかが一切分からない。本当はその辺りをきちんとクリアにしてから、次へ進むほうが、今後のことを考えるといい気がする。まあ、わしは部外者だから、そうは思っても何かできるわけじゃあないけれど。
 

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