活動報告

鈴木晃志郎(富山大学准教授)の活動報告ブログです

 

はくたか最後の日に寄せて


Category: モノローグ   Tags: ---
所用で東京に滞在し、数日間の辛いお勤めを果たして帰路に就いた本夕。それは、富山と首都圏を長く結んできた特急『はくたか』が、明日から開業する新幹線に主役の座を明け渡して静かにその姿を消そうとする、まさにその日でした。

「『はくたか』は本日をもって運行を終了いたします。18年間に亘ってご愛顧いただき、ありがとうございました。明日からは北陸新幹線をどうぞよろしくお願いいたします・・」。恐らくは自身も明日から配置転換になるであろう関係者による、越後湯沢駅の構内放送には、鉄分ほとんどゼロな私にも胸に迫るものがありました。トラックで乗り付けたらしいのは地元のご夫婦でしょうか。直江津にほど近い虫川大杉から犀潟に掛けての広い水田地帯には、「18年間ありがとう」の横断幕が。河川敷や駅頭には列をなすカメラ小僧(と親父たち)の姿も・・。

やがて電車が魚津に達しようとするころ、帽子をとって深々と頭を下げた車掌さんが、丁寧に乗客一人一人に挨拶しながら、これを配っていきました。





思い返せば5年前、富山大学への着任が決まった私を、最初に新天地へと運んでいってくれたのが『はくたか』でした。
ある時はしんしんと雪の降る越後湯沢で足止めを食い、途方に暮れながら酷寒のホームで舞い落ちる雪をただただ眺め、またある時はトンネル区間で大雪のため停止信号、そのまま日付を跨ぐことになってしまい、車内販売のサバ寿司を食って飢えを凌いだりもしましたっけ。よく遅れ、よく止まりましたけれど、首都圏と富山を行き来する私にとっては文字通りの足。人生で最もお世話になった電車かも知れません。車両ももちろんでしょうが、いずれお役ご免になることを知りながらも、北陸の人々の生活を18年に亘って支えてこられた関係者の皆さまのご尽力に、改めて敬意を表したいと思います。本当にお疲れさまでした。そして、お世話になりました。

追記:
上で触れた横断幕、地元鉄道サークル有志の制作されたものだったことを、やんごとなき鉄分の知人から教えていただきました。
ちなみにこのサークルの方が仰っている『はくたか14号』、奇遇にも私の乗り合わせた車両そのものでして・・。万感の思いが籠められた汽笛だったのですね。最後にロマンチックで趣深いこぼれ話を聞かせていただき、はくたか最後の旅行がまたひとつ、想い出深いものになりました。有難うございました。

kashiwazaki

スポンサーサイト


Comments

Leave a Comment



04 2018
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

03

05


 
プロフィール

dr.suzuki

Author:dr.suzuki
鈴木晃志郎の活動報告をするためのブログです。
めいんのサイトへお越しいただける奇特な貴方は
→こちらをクリックしてください。

 
 
検索フォーム
 
 
 
最新トラックバック
 
 
 
QRコード
QR
 
 
ブロとも申請フォーム
 

Archive   RSS   Login