活動報告

鈴木晃志郎(富山大学准教授)の活動報告ブログです

 

地域生活学研究に、今年最初の論文が掲載されました。


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昨年から、日本初の完全無料型査読付きオープンアクセスの電子ジャーナルとなった『地域生活学研究』の第5号。今年は、初めて投稿原稿を5つのカテゴリに分け、きちんと各論文の先頭ページに種別を明記することにいたしました。3月の時点で、すでに地元富山の「花街道薬膳のまちを夢みる会」を主宰し、中心市街地の沿道に花を植栽する活動をなさっている今井壽子さんのエッセーを掲載してまいりましたが、6月に入って、今年最初の原著論文が査読を通過し、掲載されましたのでご案内します。

中野英之・石崎巧馬・高野金助・棚原 朗2014. 身近な線量計や材料を用いた
   福島県伊達地方の環境放射能測定
. 地域生活学研究5:7-17.


京都教育大の准教授をなさっている中野先生は地学教育がご専門で、これまでにも小中学校の理科教育支援に関する多くの仕事をなさってきた方です。ご投稿いただいた論文は、いわゆる3.11を受けた、地学・理科教育の社会貢献や復興支援を念頭に置いた研究で、その意味では大変トレンディなテーマであると思います。

なにぶんお金の出る「旬の」研究テーマですので、こうした復興支援やポスト・フクシマを謳う研究の中には正直私の眼にはある種の特需を前にした、「よこしまな義侠心」を感じさせるものも散見されます。その点、中野先生たちのご研究は、決して大風呂敷を広げようとはなさらず、地域の課題の中から自分たちの専門領域や研究資金の枠内で無理なく解決に資することのできるテーマを設定されたうえで丹念にフィールドワークなさったもので、良い意味で「地に足の着いた」御研究と敬服する次第です。特に、すべて「俺がやる」のではなく、後に続く(恐らくは地元も含む)人々への技術供与のまなざしを持っているところに、この国難を前にした著者の秘めた至誠と研究者としての良心を感じた次第です。

また、第二著者と第三著者には、それぞれ先生の教え子さんと地域のNPOの代表者が参画されており、研究を通じた民学連携になっているところも、本誌の志をよく汲み取っていただいた上でのご投稿で、大変ありがたく思う次第です。このような研究成果の公表に、ささやかなりとも本誌が貢献できたことは、大変名誉なことで、ご投稿先に選んでくださった中野先生を始めとする投稿者の皆さまに、この場を借りて御礼申し上げます次第です。

第5号は引き続き、年末まで皆様の御投稿をお待ちしております。査読はきちんといたしますが、落とすために重箱の隅をつつくような査読ではなく、できるだけ掲載の意に沿えるよう、論文の質(価値ではなく)を高めていこうという建設的なものです。今後も本誌の運営を通じて、既存の雑誌の枠内には収まらないテーマで投稿先を探されている方、研究成果の公表を通じた産学官民連携を志向される方、一刻も早い成果公表を目指される方、学会費や掲載費の負担が重い若手研究者の方々などに、幅広くお役立ていただければと思っております。よろしくお願い申し上げます。

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テーマ : 電子書籍    ジャンル : 本・雑誌

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