活動報告

鈴木晃志郎(富山大学准教授)の活動報告ブログです

 

6/28 第1回「人文知」コレギウムが開催されます。


Category: 社会にお返し   Tags: ---
かのリチャード・フロリダさんは、都市の創造性を高める鍵を握るもののひとつに大学を挙げていました。それは大学が研究者はもちろん、学生や社会人など幅広い人々の交流拠点となり、地域社会の「多様性」の受け皿になるからであり、そうした多様性の受け皿としての寛容さが、創造的な人々の知的好奇心を刺激して流入を促し、結果的にその都市の創造性を高めるからだということでした。そこへいくと人文学部というのは本当に幅広い分野が共存していますから、そのメルティング・ポットを攪拌することで新たなイノベーションが生まれる可能性は少なくないのでしょうね。


研究者というのは孤独な商売で、日ごろ同じ人文学部に籍を置いてはいても、他の先生方とご一緒に研究活動をする機会というのはなかなかありません。まして他学部の先生ともなると、接点を持つことも極めて稀なのが実状です。そんな中、私の所属する人文学部では構成員の間の相互交流を促す一環として今年度から「人文知」研究プロジェクトをスタートさせることになり、そのスタートアップの回で発表の機会をいただくことになりました(←という理解で間違っていないでしょうか?)。

ご一緒させていただく伊藤先生に合わせて、私は一般的に「負の記憶」として認識されがちな富山の遺産に注目し、新たな光を当ててはどうかという話をさせていただく予定です。私自身も「専門」というわけではない(むしろ自分自身も理解途上の)話題を敢えて提供させていただき、会場の皆さまとの対話の中から新たな気づきを得たいなと思っているような次第でして、コレギウム会場という名のメルティング・ポットを攪拌するところから一体何が生まれてくるのかをご一緒に愉しむ二時間になることを期待したいと思っております。入場無料ですので、お近くの方はお気軽にご参集ください。

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テーマ : アクティブラーニング    ジャンル : 学校・教育

ご卒業、おめでとう


Category: 社会にお返し   Tags: ---
今年も4年生たちの卒業祝賀会が開催され、9名の教え子たちが巣立っていきました。

祝賀会2016年度生

同僚のO先生がサバティカルで後期からご不在になる中、例年以上に飄々とマイペースな卒論生たちには随分とやきもきさせられましたが、どうにかこうにか卒論をまとめられたのですから結果オーライなのでしょう。予餞会で顔を出したOGたちから口々に「先生、痩せましたね」と言われたのですが、それは間違いなく心労によるものですw 万事O先生に頼りきりだった私にとっても多くの「初めて」を経験した、思い出深い学年になりました。

きっとこれから君たちは、自分の時間と技能、労働力を差し出して対価を稼ぐことの厳しさを、身を以て味わって行くことになるでしょう。しかし、卒論のアイデアのいくつかも、フワフワしたマイペースさに表れた自分の世界を、アカデミックな文脈の中に落とし込みながら生かそうとすることで生まれましたね。行く先に待ち受ける世知辛い社会の荒波に対しても、自分の築き上げてきたものを上手に生かして乗り越えていってください。ご卒業おめでとう。

テーマ : 進路/将来について…    ジャンル : 学校・教育

富山地学会学生発表大会が行われました。


Category: 社会にお返し   Tags: ---
毎年行われている富山地学会の学生発表大会が、今年も富山国際大学のご厚意のもと、駅前のCICビルにあるサテライト・キャンパスで行われました。

地学会2016

富山地理学会ではなく「地学会」の名の通り、富山地学会は地理学のみならず、地球科学系を含む複数の大学、学部の卒論生がそれぞれの卒論や実習の成果を発表するお披露目の会でして、普段はめったに聞くことのできない地質や地形、気候などを扱う研究に触れ、刺激をいただける機会でもあります。今年も、立山の露頭からとった火山灰の鉱物量比の分析から過去の噴火規模を推定する研究や、コンピュータシミュレーションによる富山湾内の寄り回り波の発生メカニズムの解明など興味深い発表がありました。彼らの水も漏らさぬ緻密な研究手続きに、ざるのような手続きで研究している人文科学の側としては気後れせずにはいられないのですが、きっと彼らも我々の研究を前にすると何これって感じなんでしょうね。でも緻密な論理展開と厳密な手続きでなされた発表は本当に美しいです。人文科学はなかなかああスマートな感じにはいかないですね・・。

三人の卒論生は、限られた持ち時間に対応すべく、一生懸命PPTを修正して、いい感じに枝葉を切って発表してくれたと思います。これでいよいよ大学生としての仕事納め、かな?社会の第一線へと出征する前の、恐らく人生で一番のバカンス。心行くまで謳歌して、新天地へと旅立っていってください。そしてまた、来年の予餞会で会おうね!

地域生活学研究 第8号:原稿募集開始のお知らせ


Category: 社会にお返し   Tags: ---
『地域生活学研究』は、富山大学の医、芸文、経済、人発、人文など多様な学部から教員が集まって活動している「地域生活学研究会」の運営する査読付の学術雑誌です。同誌は4年前から、大学の機関リポジトリをデータベースにした電子ジャーナルとなりました。電子化で製本・印刷・郵送費を限界まで縮減することにより、幅広い分野に亘って誰もが、金銭的負担なく、自由に外部投稿できるオープンアクセス型の学術雑誌を目指しています。

4年目の今年も、引き続き私が編集委員長を務めることになりました。本日までにファイルのアップロードを終え、準備が整いましたので、地域生活学研究 第8号の原稿募集を開始いたしました。

査読誌ですので、「論文」や「総説」、「報告」については通常の学会誌に準じた軽量査読を行います。ただ、領域固有の専門性が高い学会誌で良く行われる「学術的価値」の評価や、落とすための審査ではありません。分野を問わず科学論文として満たすべき最低条件、例えば論文の体裁や論旨の流れ、データによる裏づけがきちんとなされているかなどを主な評価対象とし、科学論文としての最低限の質的保証を行うための審査です。地域、生活というキーワードに、何らかの形で引っかかっている現状報告などを広く扱い、NPOや行政で御活躍なさっておられる方々の成果発表の場としてもご活用いただければと思っております。

成果は機関リポジトリに登録され、CiNiiに学術情報として登録され、全国の研究・教育機関から検索・閲覧可能になります。また、今春からはいよいよJ-Stage採録誌となり、ディストリビューションの面では、和文のトップジャーナルと遜色ない扱いとなります。現役の大学教員のご論考は勿論のこと、発表・発言機会が限られてしまう学生や院生、すでに大学を退官された先生方などにご研究の発表機会を確保することも意図しています。皆さまのご投稿をお待ちしております。

特集号 「再生可能エネルギーと景観」 部分公開のお知らせ


Category: 社会にお返し   Tags: ---
一昨年、『地域生活学研究』誌上でおこなった特集号は、太陽光パネルをめぐる当事者の景観紛争の解決に向けた議論の場を、電子ジャーナルを使って創出しようという実験的な試みでした。それから約1年間、テレビ報道を横目に見ながら準備を進めてきたのが、「再生可能エネルギーと景観」と題した2年目の特集号です。

今回は、関連分野から10人の専門家をお招きし、上記の当事者たちによる一昨年の特集号を見てもらったうえで、持論を述べて頂く形で議論がなされています。紆余曲折の苦労話は「緒言」から推測していただくとして、ひとまず本誌で2年がかりで進めてきた太陽光パネルをめぐる景観紛争については、これで一区切りつけることができました。ご寄稿下さった先生方に、改めまして御礼申し上げます。なお、すでに申し上げた通り、大人の事情から全文公開は当面の間、控えさせて頂くことをお許しいただければと思います。

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鈴木晃志郎 2016. 緒言:特集「再生可能エネルギーと景観」の刊行に寄せて
Preface for a Better Understanding of Environmental Conflict over the Renewable Energy Facility-Siting
地域生活学研究7: 39-41

武本俊彦 2016. 自然エネルギー事業者と周辺住民との紛争を回避するための土地利用制度のあり方
A Proposal of the Appropriate Land Utilization System for Averting Future Landscape Conflicts
地域生活学研究7: 42-50.

朝倉暁生・千葉大裕 2016. リスク社会における地域計画の整合性と柔軟性に関する一考察 : 山梨県北杜市の再生可能エネルギー政策を事例に
Consistency and Flexibility of Local Planning : In the case of Hokuto City, Yamanashi Prefecture
地域生活学研究7: 51-59.

林 琢也 2016. 農村地理学の視点から太陽光発電施設の建設問題を考える
The Discussion of Issues of the PV Facility-Siting from the Point of View of Rural Geography
地域生活学研究7: 60-71.

秋田典子 2016. 太陽光パネルと景観
Local Landscape Issue Caused by the Solar Panels
地域生活学研究 7: 72-76.

吉永明弘 2016. 太陽光発電施設の問題を環境倫理学から読み解く
The Problem of PV Facility-Siting and Environmental Ethics
地域生活学研究7: 77-83.

鈴木晃志郎 2016. 「景観紛争の科学」で読み解く太陽光発電施設の立地問題
For a Better Understanding of Environmental Conflict Caused by the Photovoltaic Facility Siting
地域生活学研究7: 84-94.

神山智美 2016. 景観保全のための住民運動のあり方を考える : 環境行政法学からの一考察
Examining the Way of Public Participation for Landscape Conservation : A Legal view from the environmental administrative law
地域生活学研究7: 95-116.

松尾 豊 2016. 景観に適合する有機太陽電池
Organic Solar Cells Compatible with Landscape
地域生活学研究7: 117-126.

霧村雅昭 2016. 施設園芸学分野における太陽光発電の可能性と課題
Possibilities and Issues of Photovoltaic Generation System in Protected Horticultural Science
地域生活学研究7: 127-138.

浅田晴久 2016. いかに気候資源を利用するか : インド農村における環境適応技術の事例より
Utilization of the Climatic Resource: Lessons from Environmental Adaptation Technologies in Rural India
地域生活学研究7: 139-149.

辻村千尋 2016. 生物多様性・自然保護の観点からみた太陽光発電施設立地
Focusing on the Issues in Solar Power Facility-Siting in the Light of Biodiversity and Nature Conservation
地域生活学研究 7: 150-154.

テーマ : 研究者の生活    ジャンル : 学問・文化・芸術

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