活動報告

鈴木晃志郎(富山大学准教授)の活動報告ブログです

 

お知らせ:金沢大学『グローバル社会と地域の課題』成績について


Category: お知らせ   Tags: ---
今期担当した、金沢大学(国際基幹教育院)の科目『グローバル社会と地域の課題』の成績をつけ終わりました。私は富山の人間ですから、成績をつけられた金大の皆さんがご自身の評価について、私に何か尋ねる機会はなかなかもてないと思います。そこで、少しではありますがこの場で、匿名化した結果を公表しておくことにしました。ご自身の評価を教室全体の中で相対化する際の参考にしてください。非常勤先ということもあって成績評価の匙加減も分かりませんから、敢えて全体の評価分布もお見せしますが、概ね80点以上の優秀者が2割、70点以上が4割ですから、他の教科に比べてことさら厳しいわけでもないのかなと思います。どうでしょう?

金沢大非常勤2017年度:成績

また、ざっくりと医薬系(看護、保健、医学を含む)と理工(環境デザイン、電子、機械)、人文(人間社会、人文、法経を含む)に分割して、平均点の差を検定してみました。人文系のスコアが高めに出ていますね。試験では、分布図2枚の関係を読みとって、なぜそういう傾向が現れるのかを推論するという、応用力を問う問題を含めました。これが、他分野の方にはちょっとハードルが高かったのかも知れません。ただし、医薬と人文系との間には成績上の有意差はみられませんから、人文系に有利であったというよりは、理工系の方々に不利であったということなのでしょう。

ちなみに、不可をもらった方は教室全体でも下位の7%に属している(有り体に言えば下駄を10点履いていた=テストが50点未満であった)ことは理解してください。来年は私の仲良しの先生が専任でこられ、この科目を引き継がれる予定です。きっと数段面白いと思いますから、不可を貰ってしまった方は次年度、捲土重来を期してください。


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テーマ : 大学通信教育    ジャンル : 学校・教育

新しいタイプの投稿勧誘に遭遇しましたのでご報告


Category: お知らせ   Tags: ---
ネタ的にはすっかりOutdatedになってしまいまして、すっかり関心を失っていたOA/ハゲタカ出版関連の話題ですが、久しぶりに凄いのと遭遇してしまいました。これは(もしエセ出版社だとしたら)凄くいい出来です。まずは送られてきた文章を。
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Dear Dr. SUZUKI Koshiro,

Greetings form the Journal of Brain, Behaviour & Cognitive Sciences

Looking at your contribution in the past towards development of scientific community, we are considering you as potential author and are pleased to inform you that the Journal of Brain, Behaviour & Cognitive Sciences is under process of accepting the papers within its realms.

We have gone through your publication entiled “A Cross-Cultural Comparison of Human Wayfinding Behavior Using Maps and Written Directions” and were very impressed by it. We would like to know your availability of submitting such interesting articles to our Journal upcoming issue.

Journal of Brain Behavior and Cognitive Sciences is an peer-reviewed, scientific journal that provides a quality platform to publish the most complete and reliable source of information in the mode of original articles, review articles, case reports, short communications, etc. in all areas of behavioral and clinical neuroscience, brain mapping unit, cerebral pharmacology, cognitive ageing, cognitive neuroimaging, cognitive psychology, computational modeling, neuropharmacology, neurophysiology, neuroscience, parkinson’s disease, alzheimer’s disease and other areas justifying the title of the journal. For more details please go through Behaviour and Cognitive Science Journal

If possible, We would appreciate receiving your submission through online tracking system at Cognitive Sciences Journal (or) send as an e-mail attachment to editorial office at jbbcs@neurologyinsights.org. It would be great if you could submit by November 25th, 2017 so that we could process it for the next Issue.

We will be looking forward to hear a positive response from you soon.

Best regards,
William Rupert
Editorial Assistant
Journal of Brain, Behaviour and Cognitive Sciences
Tel: +1-702-508-2676
Email: jbbcs@neurologyinsights.org


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怪しい理由はですね、DOAJにこの電子ジャーナルに関する情報が無いこと、Archiveが開けないことですが、ハゲタカ雑誌のリストを更新していたBeall氏のウェブサイトがスラップ訴訟に巻き込まれたらしく閲覧できなくなってしまったので、この勧誘がエセ出版社かどうかの判断を留保している状況です。

それでもここに仮の情報をアップさせていただいた理由は:
(1)私の論文のタイトルと中身をちゃんと理解して、それに見合った雑誌名で勧誘をしている
(2)不特定多数への一括送信ではなく、一対一で送信している(フィルタリングされにくくなる)
(3)Editorial Boardに掲載されている編集委員がみな実在の人物である

・・の3点で、今までの笑って済ませるタイプの投稿勧誘メールよりも確実に内容が洗練されていると思われるからです。
実在の(しかも先進国の)研究者が編集委員に名を連ねているとなれば、学術雑誌としての信頼性は確実に向上します。ただし、彼らが実際にこの雑誌の編集委員を引き受け、この雑誌は怪しい雑誌ではないと承知しているなら、ですが。

この場合、真贋を確かめる方法は1つしかありません。というわけで現在、編集委員名簿の中の3人へ実際にメールを送り、名前を使われていないかを照会中です。返答がきましたら結果を追記しますので、同じようなメールをもらった方は今しばらく(この話に乗るのは)お控えください。
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【2017年10月22日:追記】
お二人から返信がありまして、彼らが実際に編集委員になることを許諾したとの回答を得ました。そのうちのお一人は世界的にも権威と言って良いレベルの研究者ですが、大変真摯に回答を寄せてくれました。この人物は「オープン・アクセス誌において適正な審査と低コスト化の中核的な役割を果たすことで、この雑誌をハゲタカ雑誌ではないものにしていくことが、良き編集委員の役割だと考えた」ことから引き受けたと言っておられました。

この雑誌は創刊されたばかりで、まだアーカイブも公開されていません。しかし、彼ら編集委員によって適正な運用がなされれば、まっとうな雑誌になり得ます。もちろん、実体はハゲタカ出版と同じになり、彼らは名義貸ししただけに終わるかも知れませんし、そうなれば彼らは間もなく辞任することになるでしょう。
念のため以下の質問項目を送信者に照会し、結果は公開すると伝えました。彼らがSincereであれば返信してくるはずですので、公開させていただきます。この新興誌がこの後どうなっていくのか、しばらく観測を続けさせていただきます。
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Greetings from Japan. Thank you for your encouragement.
Of course I do some cognitive mapping research and some projects are ongoing. Additionally I am interested in recent rapid progress of open access movement. Now I must beg of you to be asked several questions regarding the credibility of your journal before I consider it as a possible alternative. Please note that I have a blog in Japanese. Your reply will go public and reach a wider Japanese audience. I promise that your sincere reply will help removing the skepticism for the journal.

1. 掲載論文にDOIは付くのか?
Do all the articles on your journal obtain and possess DOI?
2. もしDOIがない場合、掲載論文への永続的なアクセスをどう保証するか?
If not, how we can ensure that each paper has an individual permanent access?
3. DOAJに未掲載だが、掲載される予定はあるのか?
Your journal is not included in DOAJ. Why? Is there any concrete plan to be included?
4. ISSNは取得済みか?
What is the ISSN number for the journal?
5. 誰が査読を担うのか?最終的な掲載の判断を誰がどうやって担うのか?
Who are the possible reviewers? Who will maintain an essential decision for the publication and how?
6. 掲載論文の認知度を高めるための御社の方策は?メジャーな学術情報リンクと接続されているのか?
How your publisher secure the published articles for gaining an international recognition? For instance, does your publisher have the link to Springerlink, Sciencedirect and so on?
7. 本誌および御社の雑誌のいずれかにインパクトファクターはあるのか?
Do(es) your journal(s) have any impact factor?

--2017.10.31追記--
ご担当のWilliam Rupertさんから返信を頂きました。これをお読みになってどうお考えになるかは人それぞれでしょう。真摯に返信してきた点は評価できますし、これを従前のハゲタカ出版社と同じには扱ってはいけない(ブラックな雑誌ではなく、将来性も含めて未知数の新興誌として扱うのが妥当)と感じた次第です。もちろん掲載料ビジネスではあるのでしょうが、学術情報データベースへのリンクが確保され、APCの金額が妥当な範囲に収まり、本当にDOIが貼付されるのであれば、架空の出版物ではなくなりますから、あとはコスト・パフォーマンスの問題(APCの金額と雑誌掲載に対する評価とのトレードオフ)になるのではないでしょうか。ひとまず、これでこの雑誌の件はいったん更新を終了し、今後の推移を見守ることにしたいと思います。
Thank you for your prompt response.
We are very happy on hearing from you.
As our journal is newly launched journal, we need support from eminent people like you.
By the release of our first issue our journal will get DOI and your manuscript will get an individual permanent access.
our journal is open access and having double blinded peer review process.
We have a great number of viewers across the globe, so that your manuscript will gain wider recognition.
Please let us know the possible date of submission.
We look forward to hearing from you soon.
If you have any further queries, kindly revert back to us.

テーマ : 本の紹介    ジャンル : 学問・文化・芸術

若林先生ほか編著『参加型GISの理論と応用』が、GIS学会賞を受賞


Category: お知らせ   Tags: ---
PPGIS若林先生ほか4人の先生方が編集され今春に発売された著作『参加型GISの理論と応用』(古今書院)が、今年の地理情報システム学会の学会賞(著作部門)を受賞するらしいとの連絡を頂きました。

いや、おめでとうございます。本当に良かったですねえ・・。
私は一章を分担しただけなので、何やら他人事みたいな書き方になってしまって恐縮なのですが、これだけ裾野の広い関連領域に広く跨った斯界の動向を網羅した本を企画し、まとめあげられた若林先生を始め今井先生、瀬戸先生、西村先生のご尽力に、改めて敬意を表したいと存じます。これを機に、参加型GISへの理解がますます深まるよう願ってやみません。



テーマ : 本の紹介    ジャンル : 学問・文化・芸術

『地域生活学研究』のJ-Stage公開が始まりました


Category: お知らせ   Tags: ---
かねてより準備を進めてまいりました、『地域生活学研究』誌のJ-Stage掲載ですが、ようやく本日付で公開までこぎ着けることができました。J-Stage掲載にあたり、著作権の委譲に快く応じて頂きました関係者の皆さまには心より御礼を申し上げます。

URL:https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jircl/-char/ja/
がめん

新装創刊から4年、採録にあたって厳しく審査がなされるJ-Stageの掲載誌となったことで、電子媒体としてのサーキュレーションの面では一流の国内学会誌と遜色なくなり、一人前の学術誌としてのお墨付きをいただいたことになります。掲載までの紆余曲折を回想するにつけ、わらしベ長者にでもなったような気分です(苦笑)。J-Stageは初回掲載時の手続きが最も複雑なため、今回は一番古い号のみの掲載ですが、刊行年の新しいものも順次掲載していく予定です。

J-Stage掲載誌なうえ「査読誌」と表記されておりますので、寄稿者の皆さまにおかれましても各々の所属先の業績審査において今後クレームがつくことはなくなるでしょう。弊誌は査読誌とはいえ軽量査読誌であり、学問的価値よりも原稿の質(手続きや目的、体裁上の瑕疵など、内容の信頼性や論理的一貫性に関わる部分)を主に審査し、社会で活躍されている方の叡智を幅広く取り上げようと考えている雑誌です。今後も投稿先に制約のある若手・フリーランスの研究者や意欲的な試みをなさっているNPO、NGO、企業関係の皆さまなど、多様な分野からのご寄稿をお待ちしております。

テーマ : 本の紹介    ジャンル : 学問・文化・芸術

国際会議へご招待という名でカモる方々注意報


Category: お知らせ   Tags: ---
この手合いはフィルタリングされるはずなのに、なぜかメールボックスに届いていましたので、一応同業者の皆さまへ注意喚起の意味で掲載します(これに騙される人はあまりいないと思いますが...)。もちろん現時点で100%クロだと断言はできませんけれど、99.9%クロだとは申し上げておきます。

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Dear Sir/Madam,

The Human Rights International Organization, invites you to participate in the 2017 educational symposium on Child sexual abuse, such as' Child Marriage, Human Trafficking, A Solution to Global Terrorism and Anti-Slavery. the educational symposium will be taking place from June 26th to 30th 2017 at the conference place in Texas, USA. The symposium meeting will contain various talks and mini workshops related to the issues of Challenges.

The organizing committee sponsors are responsible for visa processing to those who requires visa to the United States and provide free round-trip air tickets from your country to the United States and back to your country. Hotel Accommodation will be your responsible during your stay in United States. Interested participants are to contact the organization office directly by e-mail:
humanrightsorgoffice@zoho.com

We look forward to your honorable presence.

Thanks!
Dr. Regina Taylor
Assistant Director - Program on Human Rights and the Global Economy.
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このメールが巧妙なのは、以下の点です。
1.The Program on Human Rights and the Global Economy (PHRGE)が実在すること。ノースイースタン大学の法学部が持っているプログラムで、メールに書かれている内容とほぼ一致する趣旨の活動をしています。
2.Dr. Regina Taylorと仰る助教(Accistant Prof)も実在します。クレイトン大学の経営学部の方で、職業倫理を専門にされているようですね。
3.The Human Rights International Organizationはネット上に存在しない一方、類似の組織は唸るほどヒットします。

しかし、注意してみるとおかしな点が多々あります。
1)メールのテイラーさんはプログラム名を名乗っていながら、それがどんな組織のプログラムなのかを明示していません。強いていえば1ですが、メールにはその組織へのリンクがありませんし、PHRGEにも上記シンポジウムに関する情報は出ていません。
2)差出人はなぜかその組織のメールではなく商用メルアド(@zoho.com)を返信先に指定している。
3)にもかかわらず、このメールにダイレクトに返信すると、"International Symposium" boopawerem@bigpond.comという別のアカウントに送られる設定になっている。
4)そもそも、私には人権問題で国際会議に呼ばれるような実績が何もありません(しかし、もし私が人権問題で国際誌に書いてたりしたら、意外に簡単に返信してしまうかも知れませんね)。
5)つーか、ご招待メールなのに招待してる相手の名前も知らねえのかよw
6)同一内容なのに、なぜか返信先の違う(humanrightorganization@aol.com)勧誘文をネット上で確認したため。まともな国際会議でこれはないでしょう。

その後の流れはおそらく:
(1)参加登録しました。参加費は無料ですが交通・宿泊費は負担です+為替レートがどうのなので、予めこちらでドル建てにしますと言ってきて、(2)口座を指定してくるという流れでカモる感じではないでしょうか。色々考えるものだなと感心しきりですが、国際会議の招待に目をつけるというのは新しい着眼点なもので、念のため警鐘を鳴らしておきたいと思います。純真な皆様は、念のため慎重になさってください。

テーマ : アクティブラーニング    ジャンル : 学校・教育

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