活動報告

鈴木晃志郎(富山大学准教授)の活動報告ブログです

 

北陸G空間フォーラムで講演します


Category: 学会行ったよ   Tags: ---
来たる9月20日、新潟の朱鷺メッセで、北陸G空間フォーラム2017が開催されます。

「地理空間情報高度活用社会(G空間社会)の実現へ向けて、産学官が連携し、地理空間情報と衛星測位の利活用を推進する場として開催されるイベント」として、国土交通省(の国土地理院)が毎年開催している大がかりな催しが『G空間EXPO』です。G空間フォーラムはこの催しの中心的な企画の一つで、各種講演が行われるほか、大学や企業の新しい試みを紹介するブースが出たり、ミニツアー(地理学っぽく言えば巡検)やワークショップが行われる産学官協同のコンベンションのような催しです。

イベントの本番は10月に東京お台場の日本科学未来館で開催されるのですが、そのプレイベントが9月ごろに全国の各ブロック?で開催され、北陸でも「北陸G空間フォーラム」の企画が走っているというわけです。

ちらし表
G空間フォーラム表

ちらし裏
G空間フォーラム裏

で、なぜか私が基調講演をやることになりました。大変身に余る光栄ですが、私なんかでよろしいんでしょうか?
ご依頼の地理空間情報の倫理に関する話題提供は、ちょうど科研費の分担者で今後4年間にわたって取り組む予定のテーマですので、ここで何かやった足跡を残せるのは私としてもありがたいお話しで、粗相のないように準備を進めたいと思っております。しかし、もともとこのテーマって、愛知大学の駒木さんと駄弁っていたときの思いつきだったんですよね。で、その素朴な疑問に「GIS使いは何て答えとるのか、ちょっと見とくかな・・」と興味本位で資料を手に取り、いくつか片手間に斜め読みをしたのが出発点でして・・。それから数年、いつの間にかわらしベ長者のように話が大きくなるんですから、研究と人の出会いは同じで、いつどこでどんなご縁があるか分からないですねえ・・。

発表自体はまだ新興国レベルで、ポンチ絵のような内容になると思います。ただ、最終的な到達点はけっこう遠大で、中高の先生方、教材開発をされている企業の方、法曹関係者や法学者の方々、メディア論や地理教育の専門家の方々など、色々な方々のお力をお借りしなければ到達できないでしょう。もし発表をお聞きになった方の中で、「ちょっと一緒に何かやってみてもいいな」とお思いになった方がいらっしゃいましたら、会場でお声掛けください。


スポンサーサイト

テーマ : 意味がわかると怖い話    ジャンル :

北陸三県学会の巡検が行われました。


Category: 学会行ったよ   Tags: ---
石川、富山、福井各県の地学・地理学会が集まる北陸三県学会は、例年夏に学会を開催しています。今年は富山大学が持ち回りの担当校となった関係で、不肖わたくしも巡検の案内役の1人(と会誌『自然と社会』の編集)を務めさせていただきました。

米騒動の地にて

巡検は全体のテーマに「水」をおき、水利権争いを解決するために設置された円筒分水槽や中心市街地の湧水地(石倉地蔵尊)、海洋深層水の汲み上げと精製を行っているアクアポケットなどを回りました。不肖わたくしも穴の谷を担当し、簡単な解説をさせていただきました。お暑い中、あの参道を数百メートル歩行(+階段を上下降)するきつい行程でしたが、お土産つきのご配慮をいただいた関係で多くの方に喜んで頂け、また汲みに来ようと思った方もおられたようです。弘真会の皆さまに篤く御礼申し上げます。

小さな地方学会ではありますが、そのぶんアットホームな雰囲気で、長閑でいいなあと思いながらの一日となりました。この学会の特徴として、自然系の方々の解説を拝聴する機会が多いのも魅力のひとつでして、私も授業のネタになる情報を数多く耳学問することができ、大いに得した一日となりました。特にアクアポケットの担当者の解説を聞いているうち、この施設が典型的な原料指向型立地であることに気づいたのが最大の収穫。さっそく後期の人文地理学概論で、立地論の回にネタとして使わせてもらおうと思った次第です。

一日司会をされ、コーディネート全般を差配された大西先生は本当に大変でいらっしゃったものと存じます。まことにお疲れさまでした。ご参加頂きました皆様も、お暑い中お付き合い頂き、本当にありがとうございました。


テーマ : 富山県    ジャンル : 地域情報

穴の谷霊場について、地理科学学会で報告しました。


Category: 学会行ったよ   Tags: ---
記憶する限りおよそ13年ぶりで、2017年度地理科学春季学術大会に参加、一昨年来少しずつ進めてきた「穴の谷霊場」についての調査報告を発表してきました。

鈴木晃志郎(富山大)・伊藤修一(駒沢大・非)・島田章代(射水市立新湊小学校):
「霊場の脱聖地化・広域化に果たす霊水信仰の効果―富山県・穴の谷霊場を事例として―」


2年ほど前、日本地理学会が富山に来たとき、ユビキタス(マッピング)の対義語としての「アブスコンディトス(隠れて遍在している)」を表題に含めた「遍在する,隠れた神としての電子地理情報技術」という題の発表を致しました。

「神と名の付く学会発表を10何年ぶりに見た」と冷やかされた記憶も真新しいなか、性懲りも無く今度は「霊場」と「脱聖地化」の筵旗を掲げて広島大学に突撃。地理教育のまじめな発表の中で大いに場違い感をさらけ出し、「あいつはますますキワモノになったな」という印象しか残せなかったのではないかと危惧しておりますが、居合わせたY先生やC先生には近しく?お言葉を掛けていただき、やっぱり地理学会はいいな、温かいな~と勝手に喜んで帰ってまいりました。





この発表、タイトルはおどろおどろしく見えますが、調査自体は穴の谷に水を汲みに来る人の来訪動機や目的などをアンケートしたもので、比較的オーソドックスな地域調査なのではないかと思っています。

この場所を知ったのは、当時社会人院生として在籍していた島田さんに教わったのがきっかけでした。
穴の谷は富山市から立山方面に小一時間、上市町の町外れにある里山の奥にひっそりとたたずむ霊場です。昭和30年代に女性行者さんが修行されたのをきっかけに成立し、最初は本当に尼僧と信者のみが出入りする文字通りの「霊場」でしたが、それからおよそ半世紀、今はほとんど山の中に水が沸いているだけの採水場にすぎません。ところが、そんな場所にわざわざ県外から遙々、たくさんの人が水を汲みにやってくるのですね。最初は半信半疑で出かけていったものの、県外ナンバーの車が次々と吸い寄せられるように駐車場に入っては、中の人が灯油タンクを何本も積んだ台車をガラガラと押して水を汲んでいくのを見て、俄然興味が湧きまして。「水と安全はタダ」なんて言葉が流布している今の日本で、いったいこの人たちは何を求めて、こんな辺鄙な(といっては失礼ですが)周りにほとんど何も無いようなところまでやってくるのかを知りたいと思っての調査でした。

代表の金城さんのご厚意で資料を見せていただき、ヒアリングを実施。うちの学生の力を借りて、昨年の4月から5月に掛けて4回の悉皆調査をやり、86人分の他記式の調査票を集めました。伊藤さんに教えてもらいながら数量化三類による分析を加えたところ、「霊場」であったはずのこの場所に来ている人の来訪動機には、「水の美味さ」、「健康維持」、「病気治療」はあっても「宗教的な理由」はなく、霊場としての性格はすでに失われていること(敢えていえば一種のアニミズムといいますか、自然信仰に近いものに変容していること)が分かったというのが調査結果で、今回はその報告が中心の発表になりました。

学会当日ご参集の皆様には若干お目汚しのところ、(生?)温かい目で見守っていただき、ありがとうございました。道のりは遠いですが、せっかくなけなしの研究費から懐を痛めて?データをとりましたので、何とかこれをアカデミックな文脈の上に落として論文化すべく、これから頭を抱えて策を練ろうと思います。

テーマ : スピリチュアル    ジャンル : 心と身体

第20回進化経済学会で発表しました


Category: 学会行ったよ   Tags: ---
進化経済学会には前務校時代、井出先生からのご紹介で加入して以来、色々とお世話になってきました。ただ、昨今の国立大の懐事情の悪化から、私も真面目に支出を切り詰めなければならない状態になりまして。悩んだ末、この三月一杯で退会することにしました。ところへ、同学会から最後のご奉公として座長を拝命。また、日本観光研究学会から頂いていた研究助成(代表:井出先生)の成果報告にあたるものを提供して欲しいとの依頼を頂いたこともあって、久しぶりに同学会の大会へエントリーすることにしました。基本的にポスター発表があまり好きではない私は、口頭発表で済ませるようにしているのですが、今回はとうに締め切りを過ぎておりまして、ポスターでのエントリー。

井出先生がダーク・ツーリズム研究における第一人者のお一人でいらっしゃり、観光研究学会から頂いた助成もそちらに関するものでしたので、さて何をしようかと悩んだ挙げ句、ふと思い出したのが昨冬の観光研究学会で井出先生と議論していた大森先生。氏が2012年に『観光研究』誌でダーク・ツーリズム批判の論陣を張っておられたのを思い出しまして、これをもう少しダーク・ツーリズムのテクニカル・タームとしての妥当性に敷衍した議論に昇華しようと思い立ったのでした。半月ほど前から準備を始め、自分を追い込むため某学会からDLした原稿フォーマット上で論文執筆、これで考えを整理しながら同時並行でポスター制作もする荒行に挑戦。出発を三日後に控えて両方が完成し、投稿を済ませてからポスターを貼りに東京へ出てきた次第です(というわけで、本発表の内容はリジェクトされなければそう遠くないうちに公表されるものと思います)。おかげですっかり体調を壊し、会場で朦朧として深見先生に随分ご心配をいただいてしまいました(畏れ入ります・・)。

・「学術用語としての「ダークツーリズム」を巡る議論について」(鈴木晃志郎)
・「ダークツーリズムから見た産業遺産の意義」(井出明・深見聡・鈴木晃志郎)

進化の三容態

まだ比較的体調のましだった初日の帰り道、ブックオフにでも寄ろうかと新宿で途中下車。地下通路から地上へ上がったところ、音に聞こえる在●会の皆さま?と遭遇!私が東京を去った六年前、こんな方々に出会うことはついぞありませんでした。まさに隔世の感。早速お上りさん気分で写真を撮る元東京都民w

富山でこんなデモやっても、人なんか集まらないでしょうから、これは極めて都市的な現象なんでしょう。それにしても彼らが愛して止まない日本は今、観光立国を国策に掲げ、やっとインバウンド1000万人超えで万歳を叫んでいる状況です。その首都の、世界一の昇降客数を誇る新宿駅西口でこういうデモがあるのを見て、遙々やってきた外国人旅行者の皆さんは何を思うでしょうか。某A●Aホテルで社長氏の著書を見つけたときと同じ違和感を覚えてしまいました。

日本地理学会2015春季学術大会『GISと社会』研究グループで発表しました


Category: 学会行ったよ   Tags: ---
ここ二年ほど、あい間合間に勉強を続けていたテーマが、いわゆる地理空間情報利用のユビキタス化をめぐる倫理的問題です。ユビキタス・マッピングとは誰でも地図作りに参画できる状況ですが、これには良い面と悪い面があり、今のところ地理学や関連分野の議論は前者偏重、後者の議論も一面的にしかなされていない、という問題関心から論文を読み始めたのがきっかけでした。

昨秋、富山に日本地理学会がやってきた際、せっかくの地元開催だからと勉強途上のままエントリーしたはいいのですが、要点をまとめきれず15分の発表に30枚近いスライドをぶっ込んでしまい、当然時間切れ。大変不細工な発表をしてしまいました。気落ちする私を見かねたのでしょうか。その夜の懇親会の席上、『GISと社会』研究グループの先生方からお声掛けいただきまして。

「鈴木君、喋り足りなそうだったね?」
「!!」

ということで今回、
久々に日本地理学会の春季学術大会で発表する機会をいただくことになったという次第。

大会会場=日本大学

・鈴木晃志郎 「電子地理情報倫理をめぐる地理学的課題
 2015年日本地理学春季学術大会GISと社会研究グループ

昨秋懲りたはずなのに、増えるわかめの如くスライドはさらに枚数が増えて35枚。MAX40分の発表時間をいただいてもわかめの増量ペースがそれを上回り、一枚1分未満ペースで駆け足の如く早口のプレゼンになってしまいました。お聞き苦しいところが多々あったものと存じますが、温かく迎えていただき、建設的な雰囲気の中で発表と質疑応答を終えることができました。ご参集の先生方、皆さま、有難うございました。今回の発表準備を通じて、だいぶ自分の論旨も明確になったような気がしましたし、「早く投稿したら?」と恩師にも言われ、さすがにもう2年間発表ばかりして活字化から逃げていても仕方ないので、この半年できちんと形にできるよう努めようと思います。

テーマ : 若年層のモラル低下と社会問題    ジャンル : 学校・教育

10 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

09

11


 
プロフィール

dr.suzuki

Author:dr.suzuki
鈴木晃志郎の活動報告をするためのブログです。
めいんのサイトへお越しいただける奇特な貴方は
→こちらをクリックしてください。

 
 
検索フォーム
 
 
 
最新トラックバック
 
 
 
QRコード
QR
 
 
ブロとも申請フォーム
 

Archive   RSS   Login